
こんにちは。福井県内水面漁連 技師の中野です。
県内河川にサケが返ってくる季節になりました。
だんだん肌寒くなってきましたね。
11月11日にウナギ石倉カゴ調査を実施いたしました。
今回は、7月の調査で引き上げた3基を除く、7基の石倉カゴを引き上げ、
泥を掃除するメンテナンスと生き物の確認を行いました。
前日まで天気が不安定だったため延期も考えましたが、当日は快晴!
素晴らしい調査日和でした。


今回もチチブやエビ類、モクズガニ、タニシの仲間などが捕れました。

そして30㎝前後のウナギが2尾捕れました。
ウナギは小さくても力いっぱい体をくねらせ、全くジッとしてくれないので
麻酔をかけて、測定を行い、写真を撮って、標識(PITタグ)を取り付けました。


そして、そして最後に捕れた3尾目のやや大きいウナギも
1、2尾目のウナギ同様に測定等の処理を行いました。
そして標識を取り付ける前に、標識の読み取り器具(PITタグリーダー)をかざすと…
「ピッ!」と音が鳴り、ウナギを識別する番号が表示されました。
何度も器具をかざし、確認しましたが、同じ数字が表示されます。
これは、既に標識を取り付けてあるウナギの証です!
念願の再捕獲に成功しました。
次に気になるのは、標識をいつ付けたウナギかです。
1、2年前のウナギなのでは?と期待しながら、事務所に戻りデータを確認すると
「2021年7月14日」と前回取り付けたウナギでした(笑)
約4か月ぶりの再開となりましたが、全長では41.9㎝から44.5㎝、
また体重では82gから97gと体長・体重ともに成長を確認しました!


今後もこうした活動からウナギの生態調査や、石倉カゴに住む生き物たちの観察を続け、
ウナギ資源の保護につなげていきたいです。
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